4. 【iRobot破産】「うちのルンバどうなるの?」と心配する人が続出

今回のニュースを受けて、SNSでは「どうしてこうなった…」「うちのルンバどうなるの?」といった不安の声が多数挙がっています。

ユーザーにとって大きな懸念点である、サポートや消耗品などの問題は現時点で心配不要なのはすでに説明した通りですが、多くのユーザーが「本体よりも心配なのは…」と懸念しているのは、買収先が中国企業であり、データの透明性やプライバシー保護は担保されるのかということです。

ルンバはカメラをコアテクノロジーとした家電であることから、「部屋の中が覗かれるような不安を感じてしまう」「家の間取りデータが中国企業に渡るのは怖い」などのコメントも見受けられました。また、中国製でないという理由でルンバを購入していたユーザーも一定数いるようで、「わざわざルンバを買った意味がない」と嘆く方もいるようです。

中国は国家情報法により、国家がユーザーデータ提供を求めた場合、いかなる中国企業もそれを拒否することができません。したがって、こうした懸念は完全に杞憂と言い切れない部分があります(一方、他カテゴリーの中国製品を含め、割り切って使用しているユーザーが多数いることは付け加えておきます)。

ルンバによってロボット掃除機市場を切り開いてきたアイロボットの貢献は間違いなく大きく、初めてのIoT機器としてルンバを家に迎えたユーザーも多いはずです。新たな体制でルンバはどうなっていくのか。日本でも広く愛されているブランドだけに、今後の推移に注目したいところです。

参考資料

大蔵 大輔