1.3 春の芽吹きを助ける「土壌メンテナンス」
春に新しい植物を迎える花壇や菜園スペースは、冬のうちに土をリフレッシュさせておきましょう。ふかふかの土は、植物にとって最高のベッドになります。
天地返し
土の表面から30cm程度の上層土と、その下にある同量程度の下層土を入れ替える作業です。少し力が必要ですが、土の中に潜む害虫や雑草の種が低温に当たることで動きを抑制し、土の通気性や水はけを改善する効果が期待できます。
古い根や小石の除去
土を掘り返すと、前の植物の古い根や石などが出てきます。これらを丁寧に取り除き、植物の根が伸び伸びと成長できる環境を整えましょう。
堆肥の混合
仕上げは、牛ふんや腐葉土などの有機肥料を混ぜ込む作業。冬の間に土の中でゆっくりと分解され、春がくる頃には植物が育ちやすい栄養満点の土壌が完成していることでしょう。
1.4 大切な植物を守るための「防寒対策」
現在お庭で育てている植物がある場合は、寒さから守るための対策をしておくと枯れてしまう心配を減らせます。
鉢やプランターの場合
- 日当たりが良く、冷たい北風が直接当たらない場所へ移動させましょう。
- 雪や霜が降りそうなときは、軒下や室内に取り込むのが理想です。移動が難しい場合は、寒冷紗や不織布などで覆ってあげましょう。
庭植えの植物の場合
- 植物の株元にバークチップやワラなどを敷いて「マルチング」をします。これは、土の凍結を防ぎ、植物の根を守るための暖かいお布団のようなものです。
- 雪が多い地域では、竹や木材などで樹木を囲う「雪囲い」を施し、雪の重みで枝が折れるのを防ぎましょう。
著者
樹木医の鈴森真樹を中心に、日本園芸協会認定ガーデンコーディネーターや第二種電気工事士などの資格保有者などを含めたメンバーで構成される、株式会社モニクルリサーチ運営の『LIMO(リーモ)〜くらしとお金の経済メディア〜』のガーデニング企画担当チームです。
季節の寄せ植えや、初心者でも育てやすい多年草・宿根草、季節を彩る一年草など草花の情報から、室内で1鉢から楽しめる観葉植物や多肉植物のこと、ベランダ栽培もできるハーブや野菜などの家庭菜園企画まで、幅広いガーデニング情報をお届けしています。
ガーデニング関連書籍の企画・編集などの経験者、初心者ガーデナーなどの各メンバーが、それぞれの視点を生かした企画を担当しています。(2026年3月23日更新)。
監修者
LIMO編集部
樹木医/1級造園施工管理技士/ライター
樹木医、1級造園施工管理技士、一般毒物劇物取扱者の資格を持つ、植物と造園の専門家。
日本大学生物資源科学部を卒業後、同大学院にて外来植物について研究し、修士号を取得。大学在学中に参加していた、自然環境保全活動を行うNPO法人のインターンシップでは、都市公園での外来動植物管理や環境教育などの活動を3年間経験し「人と自然との関わり」について実践を通して学んだ。
大学院卒業後はテーマパークの植栽管理業務に7年間従事。多種多様な植物のメンテナンスや空間演出のほか、樹木の診断や安全管理に携わった。現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO」でガーデニングやアウトドアに関する記事の執筆や編集・監修を担当。育てやすい植物の紹介や栽培のコツなど、自身の経験と知識をもとにした、わかりやすい記事の執筆が強み。
秋田県在住で、趣味はガーデニングとアウトドア。学生時代のキャンプ場でのアルバイト経験や15年以上の登山歴を持つ。現在は育児中のため、子連れハイキングやファミリーキャンプを楽しみながら、東北の自然を満喫している。