2. 【老齢年金の早見表】60歳~90歳以上「国民年金・厚生年金」の支給額平均はいくら?

ここからは、直近資料である厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、2023年度末時点での国民年金と厚生年金の受給額について紹介します。

次回12月15日に支給される年金とは水準が異なることにご注意ください。

年齢階級別(5歳刻み)の平均額と、全受給権者(60歳~90歳以上)の平均年金月額をそれぞれ確認しましょう。

2.1 年齢別の年金早見表

【一覧表】60歳~90歳以上《国民年金・厚生年金》5歳刻みの平均受給額

【一覧表】60歳~90歳以上《国民年金・厚生年金》5歳刻みの平均受給額

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

2.2 国民年金の平均月額

  • 60~64歳:4万4836円
  • 65~69歳:5万9331円
  • 70~74歳:5万8421円
  • 75~79歳:5万7580円
  • 80~84歳:5万7045円
  • 85~89歳:5万7336円
  • 90歳以上:5万3621円

2.3 厚生年金の平均月額

※国民年金部分を含む

  • 60~64歳:7万5945円
  • 65~69歳:14万7428円
  • 70~74歳:14万4520円
  • 75~79歳:14万7936円
  • 80~84歳:15万5635円
  • 85~89歳:16万2348円
  • 90歳以上:16万721円

一般的な年金受給開始年齢である65歳以上の平均年金月額は、国民年金(老齢基礎年金)のみを受給する人の場合で5万円台、厚生年金(国民年金部分を含む)を受給する人であれば14万円台~16万円台です。

64歳までは、繰上げ受給(※2)を選択した人や、特別支給の老齢厚生年金(※3)を受け取る人の年金額となっているため、65歳以降よりも低めです。

次では、全年齢の受給権者の平均月額についても見ていきます。

※2 繰上げ受給:老齢年金を「60歳から64歳」の間に前倒しして受給を始めること。繰上げた月数に応じて減額率が適用されます。
※3 特別支給の老齢厚生年金:昭和60年の法改正により厚生年金の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられた際、受給開始年齢を段階的に引き上げるために設けられた制度。年齢など一定条件を満たす場合に受け取ることができます。