4.1 年金以外の所得
年金以外の所得として、稼働所得が25.3%、財産所得が4.6%、仕送り・企業年金・個人年金等・その他の所得が6.0%となっています。
年金だけの生活に不安を感じる場合は、備えが必要となるでしょう。
5. まとめにかえて
本記事では、公的年金制度の基本と、令和シニアが受け取る老齢年金の平均支給額を、年齢別・男女別にわけて紹介しました。
65歳以上で国民年金のみの平均月額は約5万円台、厚生年金(国民年金含む)では14万円台~16万円台となっています。
特に厚生年金の受給額には男女間で大きな差があり、個人差も大きいため、ご自身の受給見込額を把握することが大切です。
金融経済教育推進機構の調査からもわかるように、物価上昇や医療・介護費の増加等を背景に、年金生活に不安を感じているシニアも少なくありません。実際、年金だけで生活費のすべてをまかなっている高齢者世帯は半数以下にとどまります。
ゆとりある老後生活を送るためには、年金以外の「稼働所得」「財産所得」などで不足分を補うなど、早めの資金計画が重要になります。
この機会に年金見込額を確認し、備えを見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
太田 彩子
