物価高が続き、年金生活の家計に不安を感じている人は少なくありません。

とくに冬場は光熱費の負担が増え、「年金だけで足りるのか」「利用できる給付制度はないのか」と気になる時期でもあります。

こうした中、2月13日の年金支給日にあわせて支給される「年金生活者支援給付金」は、条件を満たせば年金に上乗せして受け取れる重要な制度です。

本記事では、2025年度の給付額の目安、支給対象となる人の要件、請求手続きの流れを整理し、年金額の個人差や関連制度も含めて確認します。

1. 【2025年度】年金生活者支援給付金はいくらもらえる?

「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。

老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。

1.1 年金生活者支援給付金「2025年度の給付額」はいくら?

2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より+2.7%引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。

各給付金の2025年度月額は以下の通りです。

  • 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。