4. おわりに
厚生労働省による国民生活基礎調査では、高齢者の約55%が生活にゆとりを感じていないという結果になりました。さらに、年金受給額や月の収支を深掘りしていったところ、年金だけでは生活を賄いきれない世帯がある事実も確認することができました。
また、70代の二人以上世帯では平均約1900万円の貯蓄があるものの、中央値では800万円と大きな乖離があることから貯蓄保有額に大きな乖離があることも読み取れます。
加えて、貯蓄がほとんどない世帯も一定数存在していることからも、昨今の物価高騰の影響を踏まえるとより生活が苦しい状況に直面している高齢者が少なくないと推測されます。
こうした状況のなかで家計の負担を少しでも軽減するためには、公的支援制度を活用するのも選択肢のひとつです。例えば、年金受給額などが一定金額を下回っている場合に支給される「年金生活者支援給付金」などがあげられます。
給付金の支給要件等が定められているものの、該当する可能性がある方はぜひ一度確認してみてください。
参考資料
- 厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金」
湯田 浩平