決済が「シームレス(継ぎ目がない)」になることは、これはこれで画期的なのですが、決済のハードルがなくなることで、「この買い物が本当に必要な買い物か、そうでないか」という買い物について考える機会が減ってしまうことがあります。

つまり、財布を出して、現金の有無を見て、この買い物が本当に必要かどうか、というような思考のループを回すきっかけがなくなることを意味します。

余談ですが、日本の貯蓄は若い世代ではなく、より高齢者がその多くを保有しています。彼らはなぜその資産を蓄えることができたかというと、単純に言えば、稼いだ額よりも使う額が少なかったからにほかなりません。

キャッシュレス化は、買い物という接点でよりお金を使うことに対するハードルを下げるためのものです。

一方で、節約が得意な貯金上手の人がよくとるアプローチは、どうなのでしょうか。