キャッシュレス化のワナ、お金が貯まらない理由とは

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最近は「キャッシュレス」、「キャッシュレス決済」という言葉をよく耳にします。経済産業省も2018年4月に「キャッシュレス・ビジョン」というレポートを発表し、その推進に努めています。キャッシュレス化どういうことなのでしょうか。また、私たちはそのトレンドに乗ってしまってよいのでしょうか。

キャッシュレス化とは

キャッシュレス化とはどのようなことでしょうか。

一言でいえば、買い物などをする際に決済をする際に、紙幣や硬貨といったハードウェアである現金を介して決済をしなくてもよいことを言います。したがって、おなじみの電子マネーやクレジットカードもキャッシュレスでの決済ということができます。

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経産省はキャッシュレスについてこう説明しています。

現状「キャッシュレス」については、広汎に共通的に認識されている定義は存在しない。

「え?!定義がないものについてビジョンを語ろうとしているのか」という指摘をする声もあるかもしれませんが、レポートの中では経産省は「キャッシュレス」を以下のように定義しています。

「キャッシュレス」については、「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」を指すこととした。

まあ、私が定義をしたのとさして変わりがありません。現金を使わない決済という位置づけでよいかと思います。

キャッシュレス化で誰が幸せになるのか

実は、これが一番の論点です。

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。