最近は「キャッシュレス」、「キャッシュレス決済」という言葉をよく耳にします。経済産業省も2018年4月に「キャッシュレス・ビジョン」というレポートを発表し、その推進に努めています。キャッシュレス化どういうことなのでしょうか。また、私たちはそのトレンドに乗ってしまってよいのでしょうか。
キャッシュレス化とは
キャッシュレス化とはどのようなことでしょうか。
一言でいえば、買い物などをする際に決済をする際に、紙幣や硬貨といったハードウェアである現金を介して決済をしなくてもよいことを言います。したがって、おなじみの電子マネーやクレジットカードもキャッシュレスでの決済ということができます。
経産省はキャッシュレスについてこう説明しています。
現状「キャッシュレス」については、広汎に共通的に認識されている定義は存在しない。
「え?!定義がないものについてビジョンを語ろうとしているのか」という指摘をする声もあるかもしれませんが、レポートの中では経産省は「キャッシュレス」を以下のように定義しています。
「キャッシュレス」については、「物理的な現金(紙幣・硬貨)を使用しなくても活動できる状態」を指すこととした。
まあ、私が定義をしたのとさして変わりがありません。現金を使わない決済という位置づけでよいかと思います。
キャッシュレス化で誰が幸せになるのか
実は、これが一番の論点です。