シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツチェーン店「串カツ田中」を運営する串カツ田中HD(3547)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績はどうだったか

2019年4月3日に更新された串カツ田中HDの2019年3月の既存店売上高は、対前年同月比99.6%となり、今季初のマイナス成長となりました。内訳は客数104.1%、客単価95.6%で、客単価のマイナスを客数のプラスでカバーできなかった形です。

また全店売上高は140.0%のプラス成長となり、全店売上高の成長率は、依然として高い状態が続いています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、2019年3月までの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。

既存店は今期2月まで3カ月続けてプラス成長を維持したものの、3月はマイナス成長に転落。客数は毎月プラスの一方で、客単価は毎月マイナスで推移しています。

全店売上高は3月に140.0%と高い成長を見せたものの、12月の161.5%からは減少傾向にあります。

過去1年の株価動向はどうだったか

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は、2017年11月末の7,000円台の高値を天井に下落を開始しました。1月4日に1,787円の安値を付けた後に反転し、2月以降は2,200~2,700円付近での取引が続いています。

今後は、既存店売上高マイナスの原因である客単価の不振打開の施策が注目されます。

串カツ田中ホールディングスの過去1年間の株価推移

参考:月次報告(2019年3月度)

LIMO編集部