2025年12月3日、厚生労働省より生活保護の被保護者調査の結果が公表されました。
前年の同月と比べ、被保護世帯や人員数は減少したものの、新たに生活保護の受給を申請する人は増えています。
なお、生活保護を受給する世帯のうち約半数が単身の高齢者世帯です。
高齢者世帯の平均的な暮らしぶりはいかほどか。生活費と年金額の平均値を見てみましょう。
1. 生活保護世帯の約半数を「単身の高齢者世帯」が占めている
厚生労働省が公表した「生活保護の被保護者調査(令和7年9月分概数)」によると、2025年9月時点で生活保護を受給している人は約199万人。
人口100人あたり1.61人が生活保護を受けていることになります。
なお、生活保護の被保護者実人員数・世帯数ともに前年同月比で減少しているものの、新規申請件数と保護開始世帯数は以下のとおりそれぞれ増加しています。
- 保護の申請件数:2万2488件 前年同月比656件増加(3.0%増)
- 保護開始世帯数:1万9352世帯 前年同月比870世帯増加(4.7%増)
生活保護の被保護者世帯の内訳を見てみましょう。
【世帯類型別世帯数及び割合(保護停止中を含まない)】
- 高齢者世帯:55.1%
単身世帯:51.4%
二人以上世帯:3.7%
- 高齢者以外世帯:44.9%
母子世帯:3.6%
障害者・傷病者世帯:25.4%
その他の世帯:16.0%
生活保護受給世帯の半数を「単身の高齢者世帯」が占めています。
単身高齢者世帯の平均的な「生活費」と「年金額」を見てみましょう。
