2. 世帯主が65歳以上の「働くシニアも含めた二人以上世帯」平均貯蓄額はいくら?
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2024年(令和6年)平均結果-(二人以上の世帯)貯蓄の状況」から、働くシニアも含めた「世帯主が65歳以上」の世帯の貯蓄事情を見てみます。
平均値:2509万円
貯蓄保有世帯の中央値:1658万円
データを詳しく見ると、貯蓄額が「3000万円以上〜4000万円未満」の世帯が9.4%、「4,000万円以上」の世帯が20.0%を占めており、およそ3割のシニア世帯が3000万円以上の貯蓄を保有していることがわかります。
この層には、退職金を上手に運用したり、不動産や株式などで資産を維持している家庭も多く、老後の生活に比較的余裕があると考えられます。
一方で、中央値(1658万円)に届かない世帯が全体の約半数にのぼり、貯蓄が500万円未満の世帯も約2割存在します。
こうしたデータからは、シニア世帯の間で「ゆとりある老後を送る層」と「生活費の確保に不安を抱える層」という二極化の傾向が進んでいることがうかがえます。
