インターネットは便利だが、便利なものは危険である。ナイフも自動車もインターネットも(笑)。

まず、偽の情報に注意だ。君たちが騙されることも問題だが、騙された君たちがその情報を「リツイート」したり「シェア」したりすると、君たちも加害者になってしまうかもしれないからだ。

今ひとつ注意が必要なのは、ネットに出た情報は誰が見るかわからない、ということだ。警察官に見られても、君を狙っているかもしれない犯罪者に見られても、親や先生に見られても、就職試験の面接官に見られても、構わないような情報だけをネットにアップしよう。

孤独にならないように

高校時代は、いつも同じメンバーが同じ部屋で授業を受けていたので、友達が作りやすかったが、大学はそうではない。履修する科目が異なると、学籍番号が隣であっても滅多に会わないという可能性だってある。したがって、努力しないと友達ができないかもしれない。

友達ができると、楽しい大学生活が送れる、というだけではない。様々な情報が得られることも大きなメリットだ。安くておいしい店を探すことも、自分一人では容易ではない。どの店の看板にも安くておいしいと書いてあるからだ。そんな時には、友人に「君が行ったことがある店で安くておいしいところがあったら、一緒に行こう」と誘えば良いのだ。

履修科目の登録に際しても、「講義が面白い先生」「単位をとるのが非常に大変な科目」などの情報は、大学の公式書類には載っていないから、友人に聞くのが良かろう。お互いに知っている情報を交換すれば、お互いのメリットになるのだから。

就職活動の際にも、どの会社で何の質問をされたか、どこの会社がブラック企業か、といった情報は、会社の公式文書からは得られないので、友達と情報交換することは重要だ。

そこで、友達を作ろうという話になるわけだが、友達を作るのが一番簡単なのは入学直後だ、ということをしっかり認識して頑張ってほしい。入学直後は、他の新入生たちも友達を作りたがっているからだ。

何週間かすると、友達のグループが多数できるはずだ。その中に後から加わるよりも、最初にグループができる時に参加する方が簡単だし、遊びに行く場所や曜日の希望も述べることができるはずだ。

色々話したが、あらためて入学おめでとう。君たちが楽しくも充実した学生生活を送ることを祈っている。

本稿は、以上です。なお、本稿は筆者の個人的な見解であり、筆者の属する組織その他の見解ではありません。また、厳密さより理解の容易さを優先しているため、細部が事実と異なる場合があります。ご了承ください。

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塚崎 公義