大学1年生を待ち構える「自己責任」と「トラブルの種」

久留米大学商学部の塚崎公義教授が新入生に贈った「べからず集」の内容をご紹介します。

入学おめでとう。めでたい時に「べからず集」というのは場違いな気もするが、大学生活は、自由で楽しい一方で、気をつけるべきことも多いから、今日の話はしっかり覚えておいてほしい。

大学生には「自由と責任」がある

大学生は、経済的に養ってもらっているという意味では子供だが、「自由と責任がある」という意味では世間から大人として扱われることになる。高校時代との最大の違いが、自由と責任だ。

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高校時代は、授業をサボると怒られたが、余程のことがなければ卒業させてもらえたはずだ。一方で、大学では講義をサボっても怒られないが、単位が足りなければ簡単に留年する。講義をサボる自由はあるが、サボった結果として留年したとしても、それは自己責任である。

高校時代、厳しく注意する先生は怖い先生、あまり注意しない先生は優しい先生だったはずだ。しかし、大学では叱ってくれる先生は優しい先生だ。普通の先生は講義をサボっても叱ってくれない。「この学生は単位が欲しくないのだろう」と思って放置しておくだけだ。

つまり、大学生は、「誰も叱ってくれないので、遊びたい自分を自分で我慢させて講義に出席させる」必要があるのだ。これは簡単なようで難しいことだ。自分で自分を我慢させるのは大人でも大変だ。ダイエットや禁煙に失敗している大人が多いことを考えれば、わかるだろう。頑張りたまえ。

「高校時代と同様に一度もサボらない」ことは、それほど難しくないかもしれないが、一度サボってしまうと、次からが大変だ。「一度サボっても叱られなかったのだから、もう一回くらい良いだろう」などと思い始めたら、底なしになる可能性があるからだ。気をつけたまえ。

3年後の話だが、就職活動も同様だ。就職活動をしない自由はあるが、その結果就職できずに一生非正規労働者として低い所得の不安定な仕事に就くことになったとしても、それは自己責任だ。

自分を成長させるべし

入学早々に就職活動の話をするのも気が引けるが、3年後に悲しい目に遭わないように、今のうちから3つのことを頑張っておこう。

参考記事

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塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行
おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ
(近著)
なんだ、そうなのか! 経済入門
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(雑誌寄稿等)
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