3. 新NISAを使った積立投資のメリット
2024年にスタートした新NISA制度は、積立投資を行うのに最適な選択肢です。ここからは、新NISA制度による積立投資のメリットをお伝えしていきます。
3.1 インフレーションに備えることができる
低金利が続く日本においては、銀行にお金を預けているだけでは、利息はあまり期待できません。むしろ、物価が上がっていく「インフレ」によって、お金の価値が実質的に下がってしまうリスクがあります。
例えば、物価が上昇して100円で買えたものが200円になった場合、お金の価値そのものは半分に下がってしまったことになります。これに対し、市場全体の動きに連動するような投資をしていた場合は、物価の上昇に合わせて投資先の資産価値も連動して上がる可能性があるため、インフレへの備えになります。
タンス預金や銀行預金だけでは、このようなインフレへの対応が難しいのが現実です。
3.2 利益を非課税で受け取ることができる
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。しかし、新NISA制度では投資で得た利益が非課税となるため、税引後のリターンが大きく向上します。
例えば、今回の2つめのシミュレーションの場合、投資利益は424万円です。NISAではない通常の口座を使用した投資であれば、売却をする際に約84万円の税金が差し引かれてしまいます。しかし、新NISA制度を利用していると、424万円をすべて受け取ることができるのです。この非課税メリットは、長期的に資産を形成していく積立投資において、大きなメリットになります。
2024年から開始された新NISA制度では、投資枠の拡大や、非課税期間の無期限化により、50歳代からスタートしても、その効果を実感できるでしょう。
