1.1 書類の改正ポイント①事前確認票
内部確認用の「事前確認票」が改訂されました。従来は職員が等級を記載していましたが、今後は日常生活や就労状況など、客観的事実のみを記載する方式に変更されます。
改正前は「1級・2級」などの欄がありましたが、改正後は削除され、「職員特記事項」欄には認定医の判断に役立つ事実のみを記載する形に見直されます。
1.2 書類の改正ポイント②認定調書
また、審査結果をまとめる「認定調書」も変更されました。従来は「○級」と簡潔に記載されることが多かったのですが、今後は不支給や等級判断の理由を詳細に記載することが求められます。
改正後は、判断理由や参考要素を丁寧に記載し、透明性を高める方針です。
1.3 点検で見直された「総合評価」の要素
今回の点検で支給決定に至った事案では、「精神の障害に係る等級判定ガイドライン」における総合評価の要素がより重視されました。
-
病状や状態像
症状の経過や予後の見通しを、日常生活への影響として評価
-
療養状況
入院歴(期間・頻度・状態の安定度)や薬物治療の内容(種類・量・期間)を重視
-
就労状況
就労の有無だけでなく、仕事内容や職場での配慮、勤務日数などを詳細に評価
これらの改善策は、障害年金制度が個々の生活実態をより丁寧に把握し、適切な判定につなげるための取り組みです。日本年金機構は判定精度の向上に向け、真摯に対応を進めています。
著者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
FP資格「CFP®認定者」及び「1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)」を保有。
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社し、生命保険・損害保険の実務および社内教育部署にて教材制作・研修企画に長年従事。独立後はファイナンシャルプランナーとして公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計などの相談実績を持つ。また、マネースクール講師としてNISA、iDeCoを含む資産運用、社会保障など幅広い分野で「お金の先生」として活動。特に公的年金制度の仕組み、老齢年金、障害年金、遺族年金といった厚生労働省管轄の社会保障分野に深い知見を持つ。
現在、株式会社モニクルリサーチのLIMO編集部にて、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の一次情報をもとに、信頼性の高い記事の企画・執筆・編集・監修を担当。J-FLEC(金融経済教育推進機構)認定アドバイザーとして、企業や学校への金融教育の普及にも尽力している。
大の犬好きで、現在も愛犬と暮らす。JADP認定の「動物介護士®」「動物介護ホーム施設責任者®」「ペットセラピスト®」の資格を取得。確かな金融知識を持ちながらも、生活者としてのリアルなライフスタイルやペットケアへの深い造詣を日々の活動の糧としている。
(2026年6月26日更新)