5. 国内旅行は回復基調、消費額も増加傾向

5.1 日本人国内延べ旅行者数(単位:万人)

2023年1-3月期

  • 国内旅行全体: 10,162(前年同期比 +57.6%)
  • 宿泊旅行: 5,954(前年同期比 +65.1%)
  • 日帰り旅行: 4,208(前年同期比 +48.0%)

2023年4-6月期

  • 国内旅行全体: 13,288(前年同期比 +14.4%)
  • 宿泊旅行: 7,222(前年同期比 +17.4%)
  • 日帰り旅行: 6,067(前年同期比 +11.0%)

2023年7-9月期

  • 国内旅行全体: 14,155(前年同期比 +11.8%)
  • 宿泊旅行: 8,133(前年同期比 +16.2%)
  • 日帰り旅行: 6,023(前年同期比 +6.4%)

2023年10-12月期

  • 国内旅行全体: 12,152(前年同期比 +9.9%)
  • 宿泊旅行: 6,826(前年同期比 +5.1%)
  • 日帰り旅行: 5,326(前年同期比 +16.7%)

2024年1-3月期

  • 国内旅行全体: 11,282(前年同期比 +11.0%)
  • 宿泊旅行: 6,173(前年同期比 +3.7%)
  • 日帰り旅行: 5,109(前年同期比 +21.4%)

2024年4-6月期

  • 国内旅行全体: 14,522(前年同期比 +9.3%)
  • 宿泊旅行: 7,465(前年同期比 +3.4%)
  • 日帰り旅行: 7,058(前年同期比 +16.3%)

2024年7-9月期

  • 国内旅行全体: 15,420(前年同期比 +8.9%)
  • 宿泊旅行: 8,572(前年同期比 +5.4%)
  • 日帰り旅行: 6,848(前年同期比 +13.7%)

2024年10-12月期

  • 国内旅行全体: 12,771(前年同期比 +5.1%)
  • 宿泊旅行: 7,104(前年同期比 +4.1%)
  • 日帰り旅行: 5,667(前年同期比 +6.4%)

2025年1-3月期(2次速報)

  • 国内旅行全体: 11,993(前年同期比 +6.3%)
  • 宿泊旅行: 6,657(前年同期比 +7.8%)
  • 日帰り旅行: 5,335(前年同期比 +4.4%)

2025年4-6月期(2次速報)

  • 国内旅行全体: 14,483(前年同期比 -0.3%)
  • 宿泊旅行: 7,277(前年同期比 -2.5%)
  • 日帰り旅行: 7,206(前年同期比 +2.1%)

Z世代の「ソロ活」に関連して、国内旅行市場の状況を見ていきましょう。

観光庁の調査によると、2025年4-6月期の日本人国内延べ旅行者数は1億4,483万人となり、前年同期とほぼ同水準を維持しています。

宿泊旅行客が7,277万人、日帰り旅行客が7,206万人とほぼ同数であることがわかります。

5.2 日本人国内旅行消費額の推移(単位:億円)

2023年1-3月期

  • 総額: 42,554
  • うち宿泊旅行: 34,642
  • うち日帰り旅行: 7,912

2023年4-6月期

  • 総額: 56,138
  • うち宿泊旅行: 44,250
  • うち日帰り旅行: 11,888

2023年7-9月期

  • 総額: 63,974
  • うち宿泊旅行: 53,047
  • うち日帰り旅行: 10,927

2023年10-12月期

  • 総額: 56,434
  • うち宿泊旅行: 46,020
  • うち日帰り旅行: 10,414

2024年1-3月期

  • 総額: 48,894
  • うち宿泊旅行: 38,699
  • うち日帰り旅行: 10,196

2024年4-6月期

  • 総額: 64,041
  • うち宿泊旅行: 50,756
  • うち日帰り旅行: 13,285

2024年7-9月期

  • 総額: 73,874
  • うち宿泊旅行: 60,659
  • うち日帰り旅行: 13,215

2024年10-12月期

  • 総額: 64,727
  • うち宿泊旅行: 53,212
  • うち日帰り旅行: 11,515

2025年1-3月期(2次速報)

  • 総額: 56,419
  • うち宿泊旅行: 45,758
  • うち日帰り旅行: 10,661

2025年4-6月期(2次速報)

  • 総額: 67,453
  • うち宿泊旅行: 52,433
  • うち日帰り旅行: 15,020

さらに、旅行消費額に目を向けると、2025年4-6月期は6兆7,453億円となり、前年同期の6兆4,041億円と比較して約3,400億円も増加しています。

旅行者数が横ばいである中で消費額が伸びている背景には、物価高の影響に加え「せっかく行くなら良い体験をしたい」という消費者のマインド変化があるのではないでしょうか。

6. まとめにかえて

ひとり時間を楽しむ人は、世代関係なくいることがわかりました。その中でもZ世代は「ソロ活」をネガティブなものではなく、自分の時間に没頭し、感情を出すことができる時間として使っているようです。

またZ世代ならではの特徴として、その体験をSNSでシェアすることで、ひとり時間をさらに充実したものにしていることがわかります。

Z世代にとっての「ソロ活」は、自分自身と向き合い、同時に世界とつながるための、新しいライフスタイルの一つとして定着しているのかもしれませんね。

参考資料

LIMO・U23編集部