シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「松屋」他を運営する松屋フーズHD(9887)の、2019年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2019年4月1日に更新された、速報ベースの松屋フーズHDの2019年3月既存店売上高は対前年同月比104.2%と、プラス成長になりました。
内訳は客単価102.7%、客数101.5%と、ともにプラスとなりました。なお、既存店の104.2%という数字は10月の104.7%に次いで今期2番目に大きい数字です。
また全店売上高は108.4%で、本年度最大の伸びを見せました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高は通期平均で101.9%となりプラス成長を達成。上期100.9%、下期103.0%と、下期に伸びを見せました。上期は客数が9月以外はマイナスとなりましたが、下期のマイナス月は12月と2月の2カ月のみに留まり、客数の回復を背景に既存店売上高がプラス成長となった形ですた。
全店も同様に上期103.7%、下期106.2%となっており(通期105.0%)、全体的に下期に伸びた結果が今期の成長につながっています。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
株価は昨年、年間を通じて下落しましたが、12月の3,335円を底に反転。3月半ばに4,000円到達を目前に下落に転じましたが、11月の高値を更新しており、底打ちを示唆するチャートパターンを形成しています。
2019年3月期の上期は客数面で苦戦が続いたため、2020年3月期上期は現在の好調を維持できるのかが注目されます。
LIMO編集部