シリーズでお伝えしている「企業年収給与研究」。最新の有価証券報告書をもとに注目企業の従業員の年収・給与や従業員数を見ていきましょう。今回は国内大手の小型屋外作業機械メーカーであるやまびこです。
やまびこの平均年間給与はいくらか
やまびこ(提出会社)の2018年12月31日時点での平均年間給与は690.8万円と600万円を超えています。また、従業員の平均年齢は43.04歳で40歳を上回っています。平均勤続年数は18.24年となっています。
やまびこの従業員数は何人か
有価証券報告書の提出会社(単体)の従業員数は2018年12月31日時点で1107名。単体で1000人以上の従業員数がいます。
また、連結の従業員数は3349名。なお、セグメントごとの内訳は記載がありません。
過去5年の業績動向
やまびこ(連結)の業績推移についても見ておきましょう。
まず、売上高ですが、過去5年をみると、2015年3月期は1052億円、2016年3月期は1133億円、2017年3月期は1119億円となっています。なお、決算期変更により2017年12月期は9ヶ月間の決算となっており、売上高は1029億円でした。2018年12月期は1180億円となっています。
また、経常利益については、2015年3月期は64億円、2016年3月期は64億円、2017年3月期は72億円、9ヶ月決算の2017年12月期は68億円、2018年12月期は59億円でした。
投資家が重視する「ボトムライン」でもある親会社株主に帰属する当期純利益は、2015年3月期の49億円から2017年3月期の23億円まで減益が継続しましたが、その後は9ヶ月決算の2017年12月期は49億円、2018年12月期は41億円となっています。
まとめにかえて
年収や給与といった金銭面での条件は仕事をする人にとっては誰もが気になる要素ではないでしょうか。金銭面での処遇以外にも、働きがいや働きやすさといった職場環境が大事なのは言うまでもありません。
ただ、年収や給与などの「お金」の話は親しい仲でも聞きにくいというのが実際ではないでしょうか。こうしたデータが就職活動や転職活動の参考になれば幸いです。
【注意点】有価証券報告書における年間平均給与及び従業員数について
平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでいます。また、従業員数は就業人数です。基本的には、社外からの出向者を含み、社外への出向者は含みません。
【ご参考】有価証券報告書とは
日本証券業協会によれば、有価証券報告書は「金融商品取引法に基づいて上場会社が事業年度ごとに作成する会社内容の開示資料です。株式を上場している会社は、各事業年度終了後、3か月以内に財務局長および上場証券取引所に有価証券報告書の提出が義務付けられています」とされています。
LIMO編集部