4. 【マイナ保険証】なくても「資格確認書」あれば医療は受けられる

「マイナ保険証を持っていないと、保険診療が受けられなくなるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、その点はご安心ください。

マイナンバーカードを健康保険証として利用する登録を行っていない方でも、引き続き保険診療を受けるための措置として「資格確認書」が無償で交付されます。

資格確認書と制度移行スケジュール

資格確認書と制度移行スケジュール

出所:厚生労働省「マイナ保険証クイックガイド」

この資格確認書は、従来の健康保険証の有効期限が切れる前に、申請不要で原則全ての方に送付されます。交付対象は、カードを未取得の方や、カードがあっても健康保険証利用登録を行っていない方などが中心です。

ただし、ご高齢の方や障がいがある方など、特に配慮が必要な方は申請によって交付を受けることもできます。資格確認書の有効期限は最長5年以内で、加入している医療保険者ごとに様式や発行形態が異なります。

この確認書があれば、従来の保険証と同様に、顔認証付きカードリーダーが利用できない場合でも安心して医療機関を受診できます。また、資格確認書と「資格情報のお知らせ」は異なる書類なのでご注意ください。

5. 【マイナ保険証】これからの受診をより安心に

マイナ保険証は、市町村国保の加入者を中心に利用が広がり、オンライン資格確認の利用率も確実に伸びています。薬剤情報の共有や高額療養費の簡素化など、日々の通院や行政手続きに役立つポイントが多くあります。

登録はスマートフォンでも簡単に行える一方、登録していない方にも資格確認書が送付されるため、受診できなくなる心配はありません。今回の記事をきっかけに、自分の登録状況や受診時の流れを見直して、これからの医療利用をよりスムーズに整えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

村岸 理美