物価高騰が続くなかで生活基盤が不安定な世帯への支援はこれまで以上に重要性を増しています。そのなかでも「生活保護」は近年で申請件数が伸びており、都道府県ごとに比較すると一定の傾向が見られます。
そこで本記事では、主な都道府県ごとの保護率を解説していきます。加えて、生活保護の概要や保護率が高い都道府県の特徴なども紹介するので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
1. そもそも生活保護制度とは?
生活保護制度は、病気や障害などのさまざまな理由によって、生活が困難になった方の生活を保障する制度のことです。
日本国憲法が定める「健康で文化的な最低限度の生活」の実現をサポートするため、市区町村が窓口となって支援を行っています。
具体的な保護の内容としては、食べ物や光熱費といった暮らしに必要な費用に充てられる生活扶助や、家賃などの住むために必要な費用へ充てられる住宅扶助など、複数の扶助が用意されているのが特徴です。
また、生活保護は単純に最低限の暮らしを実現するために設けられた制度ではなく、 受給者の自立を助長することも目的とされています。そのため、就労支援といった仕組みが整えられているのもポイントです。
生活に困っている方を支援する生活保護制度ですが、冒頭でもお伝えした通り受給率は都道府県ごとに異なります。
そこで次章では、保護率が高い・低い都道府県について解説していきます。