2025年も師走を迎えました。今年も、止まらぬ物価上昇が世代を超えた家庭の家計を圧迫し続けた一年でしたね。

12月15日(月)は、年内最後の公的年金の支給日。シニアの年金世帯にとっては年末年始の「軍資金」が振り込まれる、待ち遠しい日です。

いわゆる老齢年金本体の他に、要件を満たすと加給年金や遺族年金などを受け取れることをご存じの方は多いと思います。

実は「老齢年金生活者支援給付金」も、年金受給中のシニアが受け取れるかもしれない国の支援の一つ。2019年に開始した比較的新しい制度で、耳慣れない人もいるかもしれませんね。この記事で、詳しくご紹介していきたいと思います。

1. 年金生活者支援給付金は、《老齢・障害・遺族》の3種類

「年金生活者支援給付金」は、基礎年金の受給者が一定の所得要件などを満たす場合、年金額に上乗せして受け取ることができる給付金です。

受給中の年金種類に応じて、それぞれの給付金が設けられています。

  • 老齢年金生活者支援給付金
  • 障害年金生活者支援給付金
  • 遺族年金生活者支援給付金

すでに基礎年金を受給中の人が、所得が下がったことなどにより新たに「年金生活者支援給付金」の対象となった場合、例年9月の第1営業日(2025は年9月1日)以降順次、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が緑色の封筒で届きます。

※老齢年金を繰上げ受給中の人には、別の様式で届きます。

年金生活者支援給付金請求書(はがき型)

出所:厚生労働省「年金生活者支援給付金」

 

なお、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届いた場合電子申請による請求書の提出も可能です。

スマートフォン(またはPC)とマイナンバーカードにより電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要となります。