現役世代にとって老後資金の確保は”マスト”です。

しかし、物価高、増える社会保険料などで「支出は増えるのに手取り収入は増えない」という厳しい状況が続いています。それでも老後を安心して迎えるために、資産形成をしておく必要があります。

「老後は年金だけで生活できない」という声もありますが、本当にそうなのでしょうか。

この記事では、シニア世代の「生活費」「年金収入」を見ていきます。これから始める老後対策の参考にご覧ください。

1. 老後における生活資金源は?                      

J-FLEC(金融経済教育推進機構)の「家計の金融行動に関する世論調査」では、世帯主が60歳以上の世帯に老後における生活資金源に関する調査結果が見れます。

老後における生活資金源の中心になっているのが「公的年金」です。次に「企業年金、個人年金、保険金」、「金融資産の取り崩し」と続きます。

いずれも現役時代に納めた保険料、蓄えた資産を中心に老後の暮らしを支えていることがわかります。

では、いまのシニア世代の暮らしぶりは実際にどうなのか。次章で65歳以上の年金生活夫婦世帯の「1カ月あたりの収入と支出」を見てみましょう。