3. 【住宅ローン】借り換えのデメリットとは?

ただし、借り換えを行う場合は諸費用がかかる点に注意が必要です。主に事務手数料や保証料、抵当権設定費用、印紙税などがかかり、合計数十万円の費用が発生します。

借り換えを行う際は、「この費用を払っても返済額の減少といった金利メリットが上回るか」ということを慎重に検討しなければなりません。特に、住宅ローン残高が少なかったり、残りの返済期間が短かったりする場合は、費用負担の方が大きくなるケースもあるため、しっかりと借り換えシミュレーションを行うことが大切です。

4. 【住宅ローン】金利が上がったら「繰り上げ返済」をすべき?

変動金利で借り入れている方の中には、「金利が上がってきたら繰り上げ返済をしよう」と考えている方もいるかもしれません。ここからは、住宅ローンの繰り上げ返済の是非について考えてみましょう。

4.1 金利変動リスクの負担に耐えられない場合は繰り上げ返済を視野に入れよう

繰り上げ返済を行うメリットは、なんといっても返済負担から解放されることです。金利上昇によって返済負担が増加する心配もありませんし、大きなローンを抱えている精神的な負担もありません。

たとえば、住宅ローン残高が少なかったり、残りの返済期間が短かったりする場合で、借り換えのメリットを得づらいケースでは、繰り上げ返済をするのもひとつの選択肢といえるでしょう。

4.2 手元資金で利回りを得るのもひとつの方法

ただし、繰り上げ返済は手元の資金を大きく減らしてしまうデメリットがあります。

金利が上がるといっても、現状、世界的に見れば日本はまだまだ低金利の水準といえます。1〜2%台の金利で数千万円の資金が借りられるなら、大変お得なローン商品とも捉えられるでしょう。

仮に1.5%の住宅ローンを抱えていても、手元の資金を運用して2.0%の利回りが得られるなら、資産全体ではプラスになります。

もちろん運用のリスクは考慮する必要がありますが、繰り上げ返済に充てる手元資金があるなら、その資金で利回りを得ることも検討してみてよいかもしれません。