4. 【次回の年金振込はいつ？】年金支給日をチェック

公的年金は、基本的に偶数月の15日に前月分を含む2ヶ月分がまとめて支給されます。

なお、15日が土日や祝日に重なる場合は、支給日が直前の平日に前倒しされる仕組みです。

以下は、2025年の年金支給日をカレンダー形式で整理したものです。

【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー

年金支給日：支給対象月

【一覧表】2025年の年金支給日カレンダー

出所：日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成

 

年金支給日：支給対象月

  • 2025年4月15日（火）：2月・3月分
  • 2025年6月13日（金）：4月・5月分
  • 2025年8月15日（金）：6月・7月分
  • 2025年10月15日（水）：8月・9月分
  • 2025年12月15日（月）：10月・11月分

年金の支給額などを知らせる「年金振込通知書」は、毎年6月の支給にあわせて送付されるのが一般的です。

5. 【年金額を知りたい時に役立つ】ねんきんネットとは？

自分の将来の年金見込み額を確認するには、「ねんきんネット」を活用するのが便利です。

「ねんきんネット」は、年金記録の確認や年金見込額の試算、通知書の閲覧などができるオンラインサービスです。

さらに、一部の年金に関する手続きもインターネット上で行えます。

スマートフォンやパソコンから24時間いつでもアクセスできるため、自宅にいながら簡単に年金情報をチェックできる点が大きなメリットです。

出所：日本年金機構「ねんきんネット」とは？

サービスを利用するためには、基礎年金番号の保有が必要です。

※昭和61年4月以前に年金受給権が発生した老齢年金受給者の方はご利用いただけません。

登録方法は、以下の2通りがあります。

  • マイナポータルとの連携
  • ユーザIDの取得

詳細について知りたい方は、日本年金機構のホームページをご覧ください。

6. まとめ

今回の記事では、日本の公的年金制度が「国民年金」と「厚生年金」の2階建て構造であることを改めて確認しました。 そして、厚生労働省の最新データに基づき、実際の受給額が加入形態によって大きく異なることが明らかになりました。

特に、国民年金のみの加入者と、厚生年金にも加入していた受給者では、平均年金月額に約3倍の開きがあるという事実は、現役時代の働き方が老後の生活に直結していることを示しています。

また、厚生年金の平均受給額においては、男性が16万円台、女性が10万円台と、男女間で顕著な差が見られました。 この差は、現役時代の勤続年数や賃金水準といった働き方の違いに起因するものと考えられます。 公的年金は老後生活の土台となる重要な要素ですが、その受給額には個人差や男女差があるのが実情です。

将来の不安を払拭し、より計画的な老後を迎えるためには、「ねんきんネット」などを活用してご自身の年金見込み額を把握することが不可欠です。 公的年金制度の仕組みを理解し、自己の受給見込み額を現実的に見積もることが、iDeCoやつみたてNISAなどの私的年金制度や資産形成を考える上での確かな土台となります。

この記事が、読者の皆様の将来設計のきっかけとなれば幸いです。

参考資料

石津 大希