12月は光熱費や年末準備費で家計が圧迫されやすい季節です。

そんな中、年金生活者にとって心強い支援策が「年金生活者支援給付金」です。

老齢年金、障害年金、遺族年金の受給者を対象に、要件を満たせば給付金が上乗せされます。ただし、申請が必要なケースもあるため、支給日直前の12月に確認しておくことが重要です。

本記事では、2025年度の給付額、対象者別の支給要件、請求手続き、さらに実際の厚生年金・国民年金受給額の個人差や男女差も整理し、もらい忘れを防ぐための情報をまとめました。

1. 2025年度「年金生活者支援給付金」の給付額目安

「年金生活者支援給付金」は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない場合に受け取れる給付金です。

老齢年金、障害年金、遺族年金のそれぞれの年金に給付金が設けられており、2カ月に一度、公的年金に上乗せして支給されます。また、給付額は公的年金と同様に、年度ごとに見直しがおこなわれます。

1.1 年金生活者支援給付金「2025年度の給付額」はいくら?

2025年度の「年金生活者支援給付金」の給付額は、前年度より+2.7%引き上げられており、6月支給分の「4・5月分給付金」から増額率が適用されています。

各給付金の2025年度月額は以下の通りです。

  • 老齢年金生活者支援給付金(月額):5450円(※基準額)
  • 障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
  • 遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

なお、老齢年金生活者支援給付金については、上記を基準額として、保険料納付済期間などをもとに実際の給付金額が計算されます。