12月は年金支給日が気になる時期ですが、「年金生活者支援給付金」が10月分と11月分の2か月分まとめて上乗せされる人もいます。

物価高が続き、光熱費や食品価格も上昇傾向にある中で、給付金のプラス分は家計の助けになる方も多いでしょう。

この制度は、所得や年金額が一定基準以下の方を支援する目的で設けられており、対象者に該当すれば自動で支給されるわけではなく、申請が必要なケースもあります。

すでに年金を受給している方には9月頃から「緑の封筒」が順次送付されており、同封の請求書を期限内に返送することで受け取り手続きが完了します。

本記事では、給付金の基準額や2025年度の支給額、支給要件、申請方法、年金制度改正の全体像までわかりやすく整理。漏れなく受け取るために、今のうちに確認しておきましょう。

1. 年金は人によって差がある

厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台です。

ただしグラフのように、厚生年金を月額30万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額3万円未満となる人まで、幅広い受給額ゾーンにちらばっています。

年金とその他の所得を含めても一定基準以下の所得となる場合、「年金生活者支援給付金」の支給対象となる可能性があります。