4. 高年齢求職者給付金

高年齢求職者給付金とは、65歳以上の人が離職後に再就職を希望する際に受け取れる給付金です。

現役時に雇用保険に加入していた人は、通常「基本手当」を受給しますが、65歳以降はその代わりに高年齢求職者給付金が支給されます。

この制度の大きな特徴は、要件を満たしていれば「複数回の受給が可能」である点です。

支給額は、被保険者期間に応じて設定されている日数分の「基本手当日額」をもとに算出されます。

  • 被保険者期間1年未満:基本手当日額の「30日分」が支給
  • 被保険者期間1年以上:基本手当日額の「50日分」が支給

たとえば、1年以上雇用保険に加入していた場合、50日分の基本手当を受給できます。

基本手当日額は、離職前6か月間の賃金を基準に算出され、1日あたりの賃金額の45%〜80%が支給される仕組みです。

なお、すべてのシニアが高年齢求職者給付金を受け取れるわけではなく、受給には一定の条件を満たす必要があります。

詳細な要件について知りたい場合は、最寄りのハローワークへ問い合わせることをおすすめします。