3. 【申請しないと受け取れない】シニアに関する「雇用関連の給付制度」

最後に、シニア世代が押さえておきたい「申請しなければ受け取れない給付金」として、雇用に関する給付支援制度を確認しておきましょう。

現在日本には、複数の雇用関連の給付金が用意されていますが、本章ではその中でも「高年齢雇用継続給付金」と「高年齢求職者給付金」の2つを紹介します。

3.1 高年齢雇用継続給付

高年齢雇用継続給付とは、60歳以降に定年後の再雇用などで賃金が大きく下がった場合に支給される給付金です。

対象となるのは60歳から65歳までの間で、以下の条件をすべて満たす人に限られます。

  • 雇用保険の被保険者期間が5年以上ある
  • 60歳以上65歳未満の雇用保険一般被保険者である
  • 60歳時の賃金に比べ、60歳以後の賃金が75%未満に低下している

2025年3月までは支給額の上限が賃金の15%でしたが、現在は賃金の10%に引き下げられています。

該当する場合は、必要書類を準備のうえ、勤務先の所在地を管轄するハローワークで申請手続きを行いましょう。