4. 【繰下げ受給】現役世代が老後までに検討しておきたい「年金を増やす方法」

最後に、現役世代の方が老後に向けて検討しておきたい方法として、「繰下げ受給」という制度を紹介します。

繰下げ受給とは、年金の受給開始時期を遅らせることで、将来の受給額を増やす仕組みとなっており、一度増額された年金は、その後も生涯にわたって同じ率で支給されます。

通常、年金は原則65歳から受け取れますが、受給開始を遅らせるほど、毎月の年金額を大きく増やすことができます。

増額の計算は「繰り下げた月数×0.7%」で計算でき、最大で84%まで増額可能です。

繰下げ受給は、国民年金・厚生年金のいずれにも適用でき、どちらか片方のみを繰り下げることも可能です。

ただし、受給を繰り下げている期間中は年金を受け取れない点に注意が必要です。

また、その間は「加給年金」や「振替加算」を受け取れない場合もあるため、制度の仕組みや利点・欠点をよく理解したうえで判断することが大切です。

5. 今のうちから「年金をどのように増やせるか」考えておこう

本記事では、会社員や主婦など現役世代の方に向けて、「年金を増やすための具体的な方法」を解説していきました。

老後の生活を安定させるためには、今のうちから「年金をどのように増やせるか」を考えておくことが大切です。

厚生年金加入者であれば「収入や加入期間の見直し」、国民年金のみの方であれば「追納」「国民年金基金」「付加保険料」といった工夫が、将来の安心につながります。

また、受給開始を遅らせる「繰下げ受給」も、老後の年金を増やす有効な手段のひとつです。

あなたに合った方法を理解し、少しずつ備えていくことで、安心して暮らせる老後を実現できるでしょう。

参考資料

和田 直子