4. 確定申告をした方がいいケースもある！
前章で紹介した条件を満たしている人は、基本的に確定申告を行う必要はありません。
ただし、中には確定申告をしたほうが得になるケースもあります。
たとえば、住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合の「住宅ローン控除」や、年間で多くの医療費を支払ったときに使える「医療費控除」などを利用できる場合です。
これらの制度を利用すると、支払った税金の一部が戻ってくる「還付金」を受け取れることがあります。
ただし、この還付を受けるためには、こうした控除を使いたい旨を税務署に申告（確定申告）をする必要があります。
つまり、本控除を受ける手続きそのものが確定申告にあたるため、同時に年金収入などの申告も必要です。
確定申告は書類の準備や記入などにやや手間ですが、条件を満たす人にとっては金銭的なメリットが大きいため、ぜひ確認しておきたいポイントです。
5. 年金受給額を把握しておこう！
自分が確定申告の対象になるかどうかを判断するには、まず将来の年金受給額を把握しておくことが大切です。
将来の受給見込みを確認したい人には、日本年金機構が提供する「ねんきんネット」の利用がおすすめです。
自身の年金記録に基づいて、将来受け取れる年金額の見込みを簡単に試算できます。
老後の家計をシミュレーションする際にも役立つ便利なツールなので、まだ利用したことがない人は一度チェックしてみてください。
参考資料
苛原 寛
