数年前に「老後2000万円問題」が話題となりましたが、これはすでに過去のものとなりつつあります。生活必需品の値上がりが続き、今や2000万円では足りず、さらに多くの老後資金が必要だという認識も広がっています。
身近な食卓にも、この物価高の影響は色濃くあらわれているようです。
【グラフ】カレーライス物価、今冬は過去最高値の水準で推移?
出所:帝国データバンク 2025年9月のカレー物価1食438円 4カ月ぶりに値上がり 10月は過去最高値の460円超え可能性 新米価格が大幅上昇、野菜類も一転高騰へ(PR TIMES)
2025年11月10日、株式会社帝国データバンクは「カレーライス物価指数」調査(2025年9月分)を公表しました。
これによると、カレーライス1食あたりの物価は2025年9月時点で438円となり、前年同月(364円)から20.3%も大幅に上昇。コメや野菜類の価格上昇を背景に今冬にかけて過去最高値の水準で推移することが予想されています。
こうした中、働き盛りの現役世代は日々の支出に追われ、老後資金の準備まで手が回らないという方も少なくないでしょう。しかし、豊かな老後を迎えるためには、現役時代から計画的に資産形成を進めることが不可欠です。
今回は、60歳代で「貯蓄3000万円」を達成している層の割合を紹介。シニア世代の生活費データにも触れながら、老後に向けた資産づくりについて考えていきましょう。
※カレーライス物価とは?:カレーライスを家庭で調理する際に必要な原材料や光熱費などの価格(全国平均)を基に算出し、食卓に与える物価高の影響を可視化した、帝国データバンク独自の指標