6. 老後資金の準備は小さな一歩から
70歳代の貯蓄額は平均で1923万円、中央値は800万円という結果でした。数字だけを見ると余裕があるように感じますが、実際には貯蓄がしっかりある世帯と、ほとんどない世帯に分かれる「二極化」が進んでいます。
年金についても同じです。厚生年金の平均月額は約14万6000円、国民年金は約5万7000円。人によって差はありますが、現役時代と同じ生活を年金だけで維持するのは難しいケースが多いでしょう。
シニア世代になってから新しい収入源を作るのは簡単ではありません。働きたいと思っても条件に合う仕事が見つからなかったり、体調面で制約が出たりすることもあります。
だからこそ、現役世代のうちに老後資金の準備を始めることが大切です。毎月少しずつ積み立てたり、固定費を見直したり、できることから始めてみましょう。
参考資料
- J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 公益財団法人 生命保険文化センター「リスクに備えるための生活設計」
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2024年(令和6年)平均結果の概要」
マネー編集部貯蓄班