4. 【デメリット・注意点】純金積立の落とし穴
純金積立を検討する際には、これからお伝えするデメリットや注意点も確認しておきましょう。
4.1 手数料がかかる
純金積立では、買い付け時にかかる「買い付け手数料」や、年間に一度支払う「年会費(口座管理料)」、預けている金の量に応じてかかる「保管料」が発生する場合があります。これらのコストは、積み立てる金額や期間によっては無視できません。手数料体系は金融機関や貴金属専門会社により異なりますので、十分に比較して選ぶと良いでしょう。
4.2 価格変動リスクと元本保証なし
金は安全資産といわれますが、その価格は世界情勢や経済状況によって常に変動しており、大きく下落する可能性もゼロではありません。元本が保証されているわけではないため、投資である以上、リスクを伴う点は理解しておく必要があります。
4.3 利息や配当がない
金は株式のように配当金が出たり、預貯金のように利息がついたりする、資産を生み出す性質の資産ではありません。保有している間は利益を生み出さず、あくまで「価格の上昇」による売却益が主なリターンとなります。
4.4 売却益に税金がかかる
純金積立で得た利益(売却益)は、譲渡所得などとして税金の対象となります。売却する際には、どのくらい税金がかかるのかをあらかじめ理解しておく必要があります。(なお、純金積立の現物取引や消費寄託は、少額投資非課税制度「NISA」の対象外となりますが、金に投資する一部のETF(上場投資信託)はNISAの成長投資枠の対象となります。)
