1.1 金価格が高騰している理由
インフレヘッジとしての需要
世界的に物価上昇が続く中、タンス預金や低金利の銀行預金では、実質的に資産価値が目減りしてしまいます。一方、金はインフレに強い資産としても知られており、現金の代替資産として資金が流入しています。
地政学リスクの高まり
世界各地で紛争や政情不安が続く中、「もしも」の際に価値が安定しやすい金は「安全資産」として積極的に買われています。これこそが「有事の金」と言われる所以で、投資家が地政学的リスクを回避するために金を求める動きが加速しています。
円安の進行
日本に住む私たちにとって、昨今の「円安」はさまざまな場面で大きく影響します。「金」においては米ドル建てで取引されるため、円安が進むと、円に換算した金の価格は自動的に押し上げられます。
中央銀行の買い増し
世界各国の中央銀行が外貨準備として金を買い増す動きも、金価格を押し上げる要因となっています。
上記のような要因で、いま「金」の価格が高騰しています。
金投資を検討している方は、金の価格変動要因として上記をおさえておくと良いでしょう。
しかし、日々の相場変動や先の見通しを立てて投資をするのは容易ではありません。
「買ったとたんに大暴落」なんてことも。投資タイミングや日々の値動きに一喜一憂せずに金投資をやりたいなら、「純金積立」も検討してみると良いでしょう。
次章では「純金積立」について解説していきます。
