3. 手取りを増やす!社会保険料や税金の負担を軽減するためのポイントとは?

所得控除と税額控除、どこが違う?

所得控除と税額控除

各種資料をもとにLIMO編集部作成

ボーナスから差し引かれる税金や社会保険料の負担を和らげるには、控除の制度を活用することが重要です。特に所得税は年間の所得を基に計算されるため、年末調整や確定申告で活用できる控除を知っておくと有利です。

控除には、大きく分けて「所得控除」と「税額控除」の2種類があります。

3.1 所得控除=収入から課税所得を減らす

所得控除=収入から課税所得を減らす

所得控除=収入から課税所得を減らす

各種資料をもとにLIMO編集部作成

所得控除は、年間の収入から計算した課税所得(税率をかける前の金額)を減らす仕組みで、所得が高い人ほど高い節税効果が見込めます。たとえば、個人型確定拠出年金制度(iDeCo)がその一例です。

iDeCoは、拠出した掛金が全額所得控除されるメリットがあります。仮に毎月1万円拠出すると、年間12万円が所得から控除される仕組みです。勤務先の年金制度などによって上限額が異なりますので、まずはご自身の上限額を確認してみるとよいでしょう。

その他に生命保険料控除や医療費控除などを活用することも税負担の軽減へとつながります。

3.2 税額控除=納税額から一定額を減らす

税額控除=納税額から一定額を減らす

税額控除=納税額から一定額を減らす

各種資料をもとにLIMO編集部作成

また、税額控除は、算出された税額から一定額を直接差し引くため、誰もが等しく確実に税金を安くします。

税額控除には、住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)や、配当控除などがあります。これらの控除は、すでに計算された所得税額から一定の金額を直接差し引くことで、納税額を軽減します。

これらの控除を年末調整や確定申告で漏れなく適用することで、年間の税負担を効果的に軽減し、結果的に毎月の給与やボーナスにかかる税金が減り、手取り額を増やすことにつながります。