50歳時点で一度も結婚をしたことがないという人のデータを取った、日本の生涯未婚率。2018年発表の数値は過去最高という結果が出るほど、未婚者が増えているようです。「シングルは気楽でいいね」と言われることも多いですが、その一方で独り身ならではの不安が頭をよぎることも。

そこで今回は、一生シングルで生きることを覚悟した女性に、将来に向けて準備すべきことについて聞いてみました。

まずは住居を確保! 安心して暮らせるマンションを購入

その女性は現在IT企業で派遣社員として働く40代。会社では事務の仕事をしています。彼女がまずやったことは、住居の確保。日本では賃貸でも暮らしていけますが、彼女は「自分の家がどうしてもほしかった」とワンルームの分譲マンションの購入を決意したのだと言います。猫を4匹飼っており、ペット可の賃貸マンションが少なく、見つかっても家賃が高いこともマンション購入を決めた理由の一つだったとのこと。

しかし、「派遣だからなかなか審査が通らなくて苦労した」とも言います。彼女の場合、派遣社員という働き方を選択しているため、マンションを買う時の住宅ローンの審査がなかなか通らなかったのだそう。

「20代のときからずっと恋愛が苦手で、一人で暮らしていくことしかイメージできなかったから、お金だけは貯めていた。正直、ワンルームマンションだから、本当に頑張れば全額キャッシュで買えないこともなかったけど、いっぺんに使ってしまうのはさすがに怖かった」と話す彼女。

しかし、何度やっても審査が通らず、いくつもの銀行に申し込みました。「ある銀行は、頭金をもう少し積めばOKと言ってくれた。言われるまま頭金を積んだ」と言い、それでやっとマンション購入に踏み切ることができたと笑います。

「正社員で働くことも考えたけれど、20代後半まで夢を追っていて正社員で就職するタイミングをなくしてしまった。高卒で高い給料で雇ってくれるところもなく、それなら派遣社員として働いた方がいいと思える給料ばかりだった」と話してくれました。飼っている猫のためにも、ゆっくりと暮らせる家がほしかったそうで、そこから彼女のシングル生活の準備が始まったのでした。

生活費の不安に対策! 十分に貯金をする仕組みを作る

彼女が次に着手したのは貯金でした。老後にはどうしてもお金の不安が付きまといます。お金の不安を少しでも軽減するために、まず着手したのが国民年金保険料納付を免除された分を追納することでした。

「追納ができるのは10年以内の免除分だけ。それ以前については支払えなくなるというのを知っていたので、とにかく免除期間の分については優先的に払った」と言います。「自分は免除されているという負い目もあったし、払って少しでも年金が増えたらと思った」とのこと。

さらに、きちんと貯金ができるよう、自分なりに先取り貯金を始めたと言います。給与の振り込み口座から毎月10万円を定期預金に移して預けていました。残った金額で生活するのですが、派遣社員の場合時給制が多く、出勤日数が減ると手取り額が減るのが大変だったようです。そのため、体調を崩して自己都合で休むというようなことのないよう、体調管理には十分注意したと言います。

また、お金の使い方にもルールを設けたそう。「どうしても趣味にお金を使ってしまう生活だった。韓国アイドルが好きだったが、コンサートに行ったり韓国まで行ったりしているとどうしても出費がかさむ。いまは韓国は年1回まで、コンサートも年2回までと決めています」と彼女。自分でルールを作り、節約しつつも趣味を楽しんでいました。

不労所得を作るために! とにかく投資の勉強をする