彼女が次に考えたのは不労所得。「どうしても給料以外の所得がほしかった」という彼女は、投資の勉強を始めたと言います。

「日本では女性は収入が低くなりがち。でも、投資の世界では男でも女でも関係ない。性別のハンデなくお金を得ることができる」と語る彼女は、投資信託と株を中心に投資をしているのだそう。不動産投資も検討したものの、実物資産を持つことの大変さを知ってやめたとのことでした。

「投資を始めたときは勉強することが多くてとても大変に感じましたが、今はそんなに難しいことを考えずに楽しくやっています」と笑います。趣味と実益を兼ねて楽しんでいるとのことで、毎月コンスタントに収入を得ることができているのだそう。難しい相場もありますが、月の収支が多少マイナスになっても悲観的にならず、長い目で見て取り組むことが大事だと語ります。

自分が死んだときのためにエンディングノートをつくる

さらに、40代にしてエンディングノートを作っているとのこと。「自分が死んだときのことを考えて、残された家族が困らないように銀行口座や加入中の保険などをまとめている」と言い、実際にエンディングノートの一部を見せてもらいましたが、死亡保険金に関する保険会社名や保険証券の保管場所、証券番号や担当者の名前と連絡先などが書かれていました。

彼女の中ではエンディングノートは遠い先のものではなく、すでに身近なものとなっています。思いついたらすぐに書き込むようにしているとのことで、書く内容は多岐にわたります。

特に決まった内容を書くということでもなく、たとえば「飼っている猫を引き取ってくれる先の友人の名前と連絡先」や「猫の世話をするときに気をつけてほしいこと、1匹1匹の猫の名前と特徴」なども書かれていました。こうして彼女オリジナルのエンディングノートが出来上がっていて、いつでも手に届くところに置いてあるのだと言います。

まとめ

いかがでしたか。一人で生きていくと決めたからには、彼女は自分で自分なりの準備をしっかりすると言っていました。彼女は自分のビジョンをとても明確に持っていましたし、自分のやるべきことがしっかり見えている感じがしました。また、自分が死んだときに猫たちが困ることのないようにと、念入りに準備をしているのも印象的でした。

20代、30代では、自分の老後や死んだときのことを考えたことのない人も多いと思います。しかし、若いうちからしっかり先を見据えて考えることで、「できること」も増えていくはずです。一度考えてみてはいかがでしょうか。

大塚 ちえ