2. NISAの相続、もしもの時は家族にNISA口座を引き継げる?

結論から言うと、NISA口座そのものを相続することはできませんが、口座内の金融資産は相続財産として引き継ぐことが可能です。

被相続人(亡くなった方)のNISA口座にあった資産は、相続手続きが完了した後、まず被相続人名義の「課税口座(特定口座または一般口座)」へ移されます。この移管手続き(払い出し)をもって、NISAの非課税メリットは終了します。

NISAの相続ルールとは?

NISAの相続ルールとは?

LIMO編集部作成

その後、課税口座に移された資産を、相続人名義の課税口座(特定口座または一般口座)へ移管することで手続きは完了します。注意点として、相続人が資産を引き継ぐためには、原則として相続人自身がその金融機関に口座を開設している必要があります。

2.1 相続した資産の取得価額「いつの価格で決まる?」

NISA口座から相続人名義の課税口座へ移管された資産の新たな取得価額は、原則として相続が開始された日(被相続人が亡くなった日)の時価(終値)となります。