季節はもう11月。年末年始に向けて、家族や友人と会う機会が増える時期ですね。スマホで写真を撮ったり、ネットバンキングを利用したりと、デジタル機器を使う場面も多くなるのではないでしょうか。
いまやスマートフォンやネットサービスは、私たちの暮らしに欠かせない存在です。今回は、総務省の最新調査をもとに、身近なデジタル情報を整理し、もしもの時にも安心できる「デジタル終活」について解説します。
1. 「デジタル社会」スマホが生活の中心に
総務省が令和7年5月30日に公表した「令和6年通信利用動向調査」によると、13歳から59歳までの各年代でインターネット利用率は96%を超えており、非常に高い水準となっています。
一方、60歳代では90.4%、70歳代では69.8%、そして80歳以上でも33.1%が利用しており、幅広い年代に利用が広がりを見せています。では、実際にどんな機器でインターネットを使っているのでしょうか。
同調査によれば、どの年代でも最も多く利用されているのは「スマートフォン」でした。
次に多いのは、19歳以下では「タブレット端末」、20歳以上では「パソコン」という結果です。スマートフォンを中心に、デジタル機器はいまや生活に欠かせない存在になっています。
皆さんのスマートフォンにも、写真や連絡先、ネットバンキング、SNSなど多くの大切な情報が詰まっているのではないでしょうか。では、「もしもの時、その情報はどうなってしまうのか」考えたことはありますか?
近年、「デジタル遺品」と呼ばれるデジタル上の資産が残され、家族が対応に困るケースが増えています。

