2. 高齢者世帯のリアルな家計状況
一般的に、リタイアすると収入の柱が給与から年金に代わります。収入を年金に依存している高齢無職世帯は、どのような家計状況なのかを見ていきましょう。
総務省統計局の資料によると、65歳以上・無職夫婦世帯における家計状況は毎月約3万4000円の赤字でした。
発生している赤字をカバーするためには、資産所得や資産の取り崩しが必要です。J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査(2024年)」によると、70歳代・二人以上世帯の金融資産保有額の平均値は1923万円、中央値は800万円でした。
リタイア時に十分な金融資産があれば、老後の生活不安を軽減できます。現役時代のころはできるだけ長く厚生年金保険に加入して年金受給額を増やし、あわせて計画的に老後資金作りに着手しましょう。


