3. 約1割の人が「自分もカスハラをしてしまったかもしれない」

最後に、調査では自分が「カスハラかもしれない」と思う行為をしたことがあるか聞いています。

結果として、約1割の人が「カスハラかもしれない」と思うことをしたと回答しました。行為については、以下のようなものが挙げられています。

  • 過度の値引き申請。(30代・女性)
  • 電話で苦情を言い続ける。(30代・男性)
  • 執拗に責めたりしたことがある。(40代・男性)
  • 欲しかった商品がなく、「取り寄せる事は出来ませんか?」と食い下がった時、相手はカスハラと思ったかも。(40代・女性)
  • 大声で怒鳴ってしまった。(50代・男性)
  • 企業側の大きなミスに関して、つい声を荒げて怒ってしまったこと。怒ったり、専門機関に訴えるレベルの事をされましたが、もっと冷静に反論すべきでした。(50代・女性)
  • レストランで片付け中のお皿をズボンの上に落とされて、「タダでしょ。」って言った事がある。(60代・男性)

多くの人が、「自己の不満や要求を一方的に押し付ける行動」をカスハラだと認識していることがわかりました。

また、暴言や暴力ではなく、店員への過度な追求や値引き交渉が、意図せず相手に精神的な負担をかけてしまうケースも含まれています。

加えて、「もっと冷静になるべきだった」という反省の言葉もあり、後で考えればやりすぎだったと思っている人が多くいます。

では、なぜカスハラと思われる行為をしたのか理由を聞いてみました。

  • ムカついたから。(30代・男性)
  • 対応が悪い。(40代・男性)
  • 腹が立って、カッとしてしまい、自分で抑えが利かなかった。(60代・男性)
  • 店員が笑いながら謝ったから。(60代・男性)

といった理由が挙げられています。多くの人が「店員の対応への不満」を挙げ、感情をコントロールできなかったことを理由としました。

「お客様は神様」という誤った意識の人が多く、店員の態度への怒りが冷静さを失わせる引き金となるようです。

いかがでしたか?

今回のアンケートで、カスハラ行為は暴言や土下座・謝罪の強要だけでなく、さまざまなケースがあることがわかりました。

調査でも約1割の人が「自分もカスハラをしたかもしれない」とし、誰でもカスハラの加害者になる可能性があることがわかります。

調査結果を見て、自分もカスハラ行為をしていないか見つめ直してみましょう。