おかいつに出てくるお兄さんやお姉さん、キャラクターたちは、ほぼ毎日顔を合わせることから、ママや子どもにとって、すごく身近な存在。

子育てのアレコレで悩みが多くなる時期に、おかいつに救われた、というママも多いはず。テレビの向こうとはいえ、普通のお兄さんお姉さんが、子どもたちが大好きなお歌や体操を披露してくれる。それだけで、なんだか癒され、救われた…という声も多く聞かれます。

「歯みがきじょうずかな」を見た子どもが歯みがきを嫌がらなくなったり、「パジャマでおじゃま」を見た子どもが、自分でお着替えをしようとしたり。

「子どもにテレビなんて…でも、おかいつなら…」というご家庭も多いのではないでしょうか。放送される時間帯や、放送内容が子どものためであるのはもちろんのこと、ママのことも考えてくれているんだな、というのがひしひし伝わる。これが長年「おかいつ」が支持される理由なのかもしれません。

子どもが大きくなって「もう、おかあさんといっしょは面白くないから見ない!」と言ったとき、パパやママは胸に一抹の寂しさを抱えながらこう呟くのでしょう。

「お兄さん、お姉さん、我が家の子育てを支えてくれてありがとう」

変わらずそこにある安心感

おかいつが長年愛される理由のひとつは、「変わらずそこにある」ことなのではないかと思います。私たちが小さな頃に聞いていた歌が今も流れたり、番組の構成は昔からほぼ変わらなかったり。ずっと同じ、でも決して飽きることがない…それが魅力なのだと思います。

今、テレビの前で一緒に歌ったり踊ったりしている小さな子どもたちが成長して、自分の子どもに「ママやパパも子どものころ大好きだったんだよ」なんて話してる…。そんな姿を想像すると、胸が温かくなってきます。

大中 千景