親子二代で見ていたという人はもちろん、もしかしたらおじいちゃんやおばあちゃんも小さい頃に見ていたかもしれない…。そんなNHKのご長寿子供番組「おかあさんといっしょ」。
先日、よしお兄さんと、りさお姉さんの同時卒業が発表され、子育てママの間に激震が走りました。2歳~4歳くらいまでの子供たちとその両親の生活になくてはならない番組といっても過言ではない「おかあさんといっしょ」、通称「おかいつ」。皆さんはどんな思い出がありますか?
「おかいつ」それぞれの思い出
まずは、お母さんたちに、おかいつにまつわる思い出を聞いてみました。皆さん色々な思い入れがあるようです。
「よしお兄さんに恋をしてしまいました…私が(笑)。娘そっちのけでおかいつに夢中。卒業と聞いたときはワンワン泣きました。今も立ち直れていません」(4歳の女の子のママ)
「これからママになる人におすすめしたいのは、子どもが一緒に体操する姿を動画におさめておくこと! うちの子が「ブンバ・ボーン」を踊る姿はすごく可愛くて。じいじやばあばに動画を送ったら大喜びしてくれました」(2歳の男の子のママ)
「朝と夕方の一番家事をしたい時間に放送してくれるので本当に助かってます。おかあさんといっしょさまさまです」(3歳の女の子のママ)
「おかあさんといっしょの土曜日バージョンは、親子体操的なのが多いので、子どもと主人のスキンシップタイムになっています」(4歳の男の子のママ)
「りさお姉さんの『パント』が好きな息子のために、主人がパントマイムを勉強しはじめました」(3歳の男の子のママ)
そして、こんな思い出も。
「当時小学生6年生だった長男が、不登校に。人間関係のトラブルではなさそうだし、理由を本人に聞いても『いきたくない』の一点張り、担任の先生がいくら訪問してくれても会おうともせず…。途方に暮れていました。
不登校から2週間ほどたったある日、下の子どもと一緒におかいつを見ていた息子が涙をポロポロと流したんです。テレビから流れてきたのは、だいすけお兄さんとたくみお姉さんが歌う『ぼよよん行進曲』。歌詞が胸に響いたのでしょうね。ぽつりと『学校、行ってみようかな』と呟き、次の日本当に登校したんです。
結局、小学校には行けたり行けなかったりで卒業を迎えましたが、中学校は、ちゃんと通えてます。最近になって『担任の先生がひいきをするのが嫌だった』と不登校の理由を教えてくれるように。今は活き活きと学校に通っています。息子の足にも、とてもとても丈夫な『バネ』があったんですね」(中学2年生の男の子と小学4年生の女の子、1年生の男の子のママ)
だいすけお兄さんは、東日本大震災が起きた年の8月、番組で被災地を訪問。被害の大きかった宮城県南三陸町で行ったコンサートでこの『ぼよよん行進曲』を歌ったのが転機になった、と語っています。
音楽の持つ力のすごさを改めて感じさせる名曲と言えるかもしれませんね。