ほんの短期間で億以上の金額を稼ぐ、サラリーマンのあこがれともいえる「億り人」。こうした人たちがどういう情報をキャッチし、何を考えて普段投資をしているのかというのは非常に興味があるところですよね。そこで今回は、億り人が何をチェックして投資をしているのか聞いてみました。

王道の「マネー誌」は根強い

聞いてみて意外だったのが、月刊で売られている「マネー誌」を挙げる人が多かったことです。ある人は「楽しく読めて勉強になるし、サクサク読めるから効率よく情報収集ができる」。また、「普段聞けないような有名な人の意見が凝縮されていて、考え方など参考になる」と言う人もいました。確かにマネー誌は図やイラストがたくさんちりばめられていて読みやすく、情報量も豊富ですよね。

ある億り人は、「知人ですごく儲けている人がいるが、その人はマネー誌に出ている株の銘柄を片っ端から拾っている」という話をしてくれました。なんでも、その人はマネー誌を読む以外に特別なことはしておらず、本当にマネー誌から拾った銘柄で勝負をしているそう。ただ、マネー誌に出ているからと安直に買うのではなく、その銘柄の状況に応じて買ったり売ったりしているのだと言います。

そんな人がいる一方で、「月1だから仕方ないけれど手元に届いたときには状況が変わっていることもある」と言う人もいました。確かに、相場が思いがけず乱高下するときもありますし、予期せぬ事態で状況が一変することも、投資の世界では珍しいことではありませんよね。リアルタイムの情報ではないのでデイトレに向いているわけではありませんが、株主優待の情報や長期保有に向いた銘柄をピックアップしている号も多いので楽しく情報収集ができそうですね。

ツイッターやインスタグラムなどのSNS

最近、億り人の口から聞くことが増えたのが、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで色々な情報をキャッチしているという話です。今はツイッターで情報交換する人も多く、株主優待の使い道を紹介していたり自分のトレード結果を公表したりする人も増えてきました。どの優待がいいとか、どの銘柄が上がった下がったとか、株価の推移を予想する人もいます。一度見てみると面白いかもしれません。

ただし、億り人の皆さんはSNSを投資情報として見るというよりは、仲間内のコミュニケーションツールとして使っているようです。何人かの億り人が集まっているコミュニティがあり、そのコミュニティ内でこの銘柄がいい、悪いなどのやりとりをしています。

中には「SNSで見たことを容易に信じるタイプはあまり儲けられないと思う」という億り人もいました。「SNSは一般人レベルなら自分の発言に責任を取らなくてもいいから、主観だけで無責任なことを言う人が多いし信用できない」という言葉も。投資判断の基準にはしないという人が多かったですが、一般投資家が何を考えているのか、どういう銘柄に注目しているのかということを知るにはちょうどいいツールだということでしょう。

著名な投資家や学者たちの発言、見解