3. みんなは人事評価の結果、どう思っている?
パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関「Job総研」では、2025年10月27日に「人事評価の結果に関するリアル」を公表しました。
結果からは、人事評価の結果と自己評価にギャップを感じる人が過半数を占めることがわかります。
特に、20歳代では68.2%がギャップを感じており、他の世代に比べて多い結果となりました。
さらに人事評価の結果に対して「納得していない派」が40.9%となり、不満を抱えている人も少なくないことがわかります。
評価反映後の年収に対しては、
- 全く納得していない:11.6%
- 納得していない:11.1%
- どちらかといえば納得していない:18.3%
のように、「納得していない派」が41.0%となりました。
人事評価や給与に対する不満の声として、以下のようなものがあります。
- 評価が決まった後にフィードバックという形で面談があるため、納得感が低い
- 結局、人が人を評価するので感情と結果にギャップが生まれて納得しないことがあると感じる
- 人事評価の結果に対して処遇にほとんど差がつかず、納得感に乏しいものだった
- それほどやっていない人が自分と同じ評価をもらっているのを聞くと、納得がいかない
- 定性評価(協調性・主体性など)がフワっとしていて納得しづらい
- 上司の機嫌取りが上手な人は、仕事ができなくても良い評価をもらっているのが納得できない
- 仕事をしない同期と同じ年収なのが納得いかない時がある
同調査では、「自分より仕事をしていない人と同じ評価だったこと」に対し、社会人の9割が共感するという結果も浮き彫りとなりました。
モチベーションに直結する評価制度だからこそ、企業における適切な設計が不可欠となるでしょう。
