夫にちょっとした食材の買い物を頼んだら、5,000円も使ってきた。妻が70%オフで購入した服を見て「もうその服持ってるよね」と言ってイラっとさせてしまった……。
こんな風に、どんな家庭でも、多かれ少なかれ夫婦の金銭感覚の違いが浮かび上がる瞬間が訪れるのではないでしょうか。今回は、夫婦で金銭感覚の違いを実感するときについてお届けします。
夫が妻に、妻が夫に感じる金銭感覚のズレは?
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が一昨年行った調査によれば、30代~40代の既婚男女が20代と比べて金銭感覚のズレを実感することが増えたポイントは以下の通りでした(複数回答)。
【男性(夫)が感じている夫婦間の金銭感覚のズレ】
1位・・・ファッションや美容へのお金のかけ方(22.1%)
2位・・・飲み会へのお金のかけ方(19.5%)
3位・・・外食へのお金のかけ方(19.1%)
4位・・・食品や日用品へのお金のかけ方(18.3%)
5位・・・趣味へのお金のかけ方(17.9%)
【女性(既婚者)が感じている夫婦間の金銭感覚のズレ】
1位・・・趣味へのお金のかけ方(34.5%)
2位・・・外食へのお金のかけ方(29.1%)
3位・・・食品や日用品へのお金のかけ方(26.2%)
4位・・・飲み会へのお金のかけ方(24.0%)
5位・・・貯蓄に対する意識の違い(22.8%)
この結果を見て、「わかる」と感じた方も、「うちとは違う」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
結果から推測するに、自分の配偶者が「お金をかけすぎている」と感じたり、逆に相手から「お金をかけすぎじゃない?」と指摘されたとき、金銭感覚の違いを感じるようです。
男性の傾向としては、女性のファッションや美容へのお金のかけ方にズレを感じる割合がトップでした。確かに、美容・ファッション費はこだわり始めると青天井になりやすいカテゴリです。夫婦ともに「どの程度で満足するか」というのを見極める必要があるのではないでしょうか。
また、家事を妻に任せていて食品や日用品の「相場感」があまり身についていない場合、妻のこだわりや過剰な節約志向に対してひとこと言いたくなってしまうことがあるのかもしれません。
一方、3人に1人の女性は「趣味へのお金のかけ方」で男性とのズレを感じています。
筆者の周囲を見渡すと、アイドル、鉄道、筋トレ、無線など、凝り性の夫を持つ女性がけっこうな割合で存在します。逆に女性が趣味に没頭している家庭もありますが、趣味へのお金の使い方は夫婦にとって重要な「話し合いポイント」となりそうです。
さらに、急な飲み会、はしご酒、帰宅の手段としてタクシーを使って散財。その後、夫婦げんかが勃発……といった話も心当たりがある夫婦は多いのでは?
子どもへの「お金のかけどころ」のすり合せも必要に
また、夫婦が子どもを授かって子育てが始まった場合、「子育てにおいて何に重きを置くか」という点は、すり合せていくのが難しいものです。