「よそはよそ、うちはうち」とは言うものの、どうしても気になるよそさまの家計事情。「貯蓄はいくら?」「住宅ローンはどのくらい残っているの?」なんてストレートには聞けないけれど、他の家庭がどのくらいお金を貯めているのかは知りたいですよね。
そこで今回は、貯蓄額や負債額の平均に加え、それぞれの近年の傾向をご紹介致します!この機会に、ご自身の家計の位置づけを把握しておきましょう。
負債額の平均金額・中央値は?
2017年に総務省が発表した「家計調査報告[貯蓄・負債編]」によると、全世帯での負債平均額は517万円という結果でした。この数字には、住宅を購入していないなど、負債を抱えていない世帯も含まれています。
また、負債を抱えていない世帯を除いた「負債保有世帯」については、以下の通りです。
2人以上の世帯の負債の平均額:1379万円
2人以上の世帯の負債の中央値:1080万円
(負債保有世帯の比率は37.5%)
住宅ローンなどの負債を抱えている家庭だけをピックアップすると、全世帯を対象とした517万円よりもはるかに高い結果となりました。さらに、2人以上世帯の約6割が「負債なし」という点もポイント。現在の日本では、負債がある2人以上世帯は少数派のようです。
平均負債額の推移をチェック
ではここで、過去との数字と比較してみましょう。先述した通り、2017年の平均負債額(2人以上世帯)は517万円という結果でした。2011年は462万円だったため、6年間で55万円の増加となります。また、2017年の負債保有世帯のみの平均負債額は1379万円でしたが、2009年の1184万円より195万円も増えています。
その一方、2017年の負債保有世帯は37.5%ですが、2008年は41.1%という数字でした。負債保有世帯は減り、平均負債額は増えている傾向にあることがうかがえますね。
貯蓄の平均金額・中央値は?
次に、同じ調査の貯蓄額をみていきましょう。2人以上世帯の貯蓄額の調査結果は、以下の通りです。
貯蓄の平均額(貯蓄現在高):1812万円
貯蓄額の中央値:1074万円
年間収入:617万円
貯蓄の年収比:293.7%
なお、貯蓄額の中央値は、貯蓄額がゼロの世帯を除いたものです。貯蓄額がゼロの世帯を含めると、1016万円に下がります。