2. 障害年金の支給件数、「どの障がいが多く支給される?」《新規裁定・再認定》で確認

今年9月に日本年金機構から発表された「障害年金業務統計(令和6年度決定分)」で診断書種類別支給件数についてみていきましょう。

令和6年度 診断書種類別の支給件数

令和6年度 診断書種類別の支給件数

出所:日本年金機構「障害年金業務統計(令和6年度決定分)」

2.1 新規裁定:12万9313件

新規裁定とは、新たに障害年金を受けることが決定された件数です。新規裁定の支給件数では、精神・知的障害が最も多くなっています。新規裁定の全体件数12万9313件のうち、精神・知的障害が8万7112件と全体の67.4%を占めているのがわかります。

次いで多いのが肢体、眼、聴覚等が含まれる外部障害であり、2万6787件と全体の20.7%になります。特に障害基礎年金では、精神・知的障害が全体の80.6%と非常に高い割合を占めています。

2.2 再認定:30万4658件

再認定とは、既に障害年金を受けている人が更新手続きを行った結果、引き続き支給が決定された件数です。再認定の合計件数30万4658件のうち、精神・知的障害が24万478件と、新規裁定と同様に78.9%という非常に高い割合を占めています。再認定でも次に多いものは外部障害が3万7224件で12.2%、つづいて内部障害が2万6956件で8.8%となっています。なお、内部障害には呼吸器疾患、循環器疾患、腎疾患・肝疾患・糖尿病、血液・造血器などが含まれています。