2. 給付付き税額控除の具体的な効果
給付付き税額控除が実現した場合、どのような影響があるのかを見てみましょう。10万円の給付付き税額控除が行われたケースを考えてみます。
- Aさん…所得税の納税額:10万円
- Bさん…所得税の納税額:5万円
- Cさん…所得税の納税額:0円
Aさんの場合、すべて税額控除の対象です。結果的に税金がゼロになり、給付はありません。
Bさんの場合、納める予定の5万円が税額控除の対象です。控除しきれていない5万円は給付という形で還元され、結果的に10万円の経済的恩恵を受けられます。
Cさんはそもそも税金を払っていないため、控除する税金がありません。この場合、10万円が全額給付という形で行われます。
このように、税金を負担している層だけでなく、低所得者層にも支援が行き届く点が特徴です。公平な支援と効果的な所得再分配を実現するうえで、給付付き税額控除にはある程度の効果が期待されています。
