3. 運用利回りによって必要な年数は大きく異なる

先ほどは年率3%の運用利回りで、2000万円用意するために必要な積立期間をシミュレーションしました。

ただし、実際の投資において運用利回りは事前にわかりません。一般的に投資期間が長いほど安定的な利益を期待できますが、完璧な予測はできないことを理解しておきましょう。

そのため、運用利回りによって2000万円を用意するのに必要な年数がどのくらい変わるのかを把握しておくことが重要です。

月1万円の積立投資の場合で、新NISAで2000万円貯めるために必要な期間を運用利回り別にシミュレーションしてみます。シミュレーションの結果は、以下のとおりです。

【毎月1万円×年1~6%】NISA積立投資で2000万円をつくるのに何年かかるかシミュレーション3/3

【毎月1万円×年1~6%】NISA積立投資で2000万円をつくるのに何年かかるかシミュレーション

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」を基に筆者作成

3.1 月1万円の積立投資で2000万円用意するために必要な期間

運用利回り 必要な積立期間

  • 年率1% 98年4カ月
  • 年率2% 73年9カ月
  • 年率3% 60年3カ月
  • 年率4% 51年7カ月
  • 年率5% 45年5カ月
  • 年率6% 40年9カ月

あくまでもシミュレーションですが、平均利回り年率6%で運用できた場合、月1万円の積立投資でも40年間で2000万円を用意できる計算です。

一方で、運用利回りが年率1%の場合は、その倍以上の98年4カ月が必要です。いかに運用利回りが、資産評価額に影響を与えるのかがわかるでしょう。

なお、日本の年金を運用するGPIFは国内外の債券や株式に分散投資していて、過去24年間の実質的な平均運用利回りは年率+4.71%となっています。一つの参考にしてみてください。

4. ゆとりのある老後生活を過ごそう

本記事では2000万円を新NISAで用意するために必要な期間をシミュレーションしました。ただし、ゆとりのある老後は貯蓄額だけに注目すればいいわけではありません。

年金をいくらもらえるのか、毎月の支出がどの程度必要なのかによっても、必要な貯蓄額は異なります。

なかにはまったく貯蓄がなくてもゆとりのある老後を過ごせる場合もあれば、2000万円あっても不安が大きい場合もあるでしょう。

まずは自分の老後をシミュレーションして必要な貯蓄額の目安を把握したうえで、新NISAでの積立投資を始めてみてください。

参考資料

苛原 寛